Peach-mm Travel Book

2022.10〜育休中、0歳児を連れてマニラへ移住しました。

【妊娠6か月】【死産報告】哀しいお話

 

 

初めに、今回は「哀しいお話」です。

妊婦さんや、つらいと感じてしまう方は、読まないことを推奨致します。

 

この度の報告について多種多様なご意見あるかと思いますが、私の人生で無かったことには出来ませんでした。

勝手ながらこの場を借りて、綴らせていただきます。

 

 

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幸せで ゆるやかで あたたかな

妊娠生活が 終わりを迎えました

 

9/8 11:47 第一子となる長男ひなた を出産致しました。

とても小さくて、かわいい赤ちゃんです。

 

身長24.0cm

体重348g

結果は「死産」でした。

 

 

 

安定期に入り性別がわかった矢先のことです。

現在は、息子を失った哀しみに浸り、死と向き合っております。

 

一日も早く、身体も精神も元気になりたいという気持ちが大きいけれど、毎日が過ぎ去ってほしくない気もします。

時が過ぎることで死に対する、痛みや悲しみが少しずつ薄れていってしまうことも、苦しいし切ない…

でも私の身体は回復に向かい、必至に生きようとしてくれています。

 

 

赤ちゃんがお腹にいる時は、眠る体勢にも気を使って少しずつ大きくなるお腹に喜びを感じ、愛に満ち溢れた生活だった。

でも、産まれた瞬間からお腹が小さくなり、胎動も感じなくなってしまって、ひとつひとつの変化に

実感するの。

 

その後、うつ伏せに眠れるようになってしまったこととか

歩く時、お腹が重たくないとか

あんなに甘いものが食べたくて仕方なかったのに、前ほど感動しなくなってることとか

 

少しずつ身体が、元の私に戻ってきてる。

でもそれがたまらなく哀しいの…

 

 

もう、赤ちゃんはお腹にいないんだって

嫌でも日々、感じる

 

 

変わってゆく身体の変化に、ココロがついていかない

どうしてこんなに大切なのに、離れ離れにならなきゃいけないの

 

苦しい、つらい、もういや…なんて何度思ったかわからない

 

たくさん哀しみに襲われているけれど、妊娠中の私は確かに幸せでした。

ひなたがお腹にきてくれて、成長してくれて、たくさん幸せな日々を過ごしていました。

 

初めての妊娠、発覚した時は忘れもしない妹の誕生日。母と一緒に、妹の為にケーキを作っていた日。そんな時にふと、元気と勇気が湧いてきて夜になってから検査薬を試したの。

結果は陽性。夫もすぐに気づいてくれて、嬉しそうに私のことを見つめてくれた。あんなに嬉しそうにしてくれるなんて思ってなかった。

 

その後の経過も順調で、検診に行く度成長している姿をみせてくれていて。

家族や友人、仲間たちにも報告すると、みんな予想以上に喜んでくれている姿をみて、勇気づけられていたし、悪阻が酷くても赤ちゃんの成長のためと思えば頑張れた。

 

 

それがどうしてこうなってしまったんだろう。

出産前後のあの一週間は、正直なところあまり記憶がない。その中で、赤ちゃんが産まれた事実を受け止めることに精一杯だった。

 

 

 

 

 産まれたての赤ちゃんはあたたかくて、ちいさくて、とても可愛かった。

きっと愛が溢れるってあの瞬間のことをいうんだろうな。

ちいさな ちいさなお手て。指が長くて、大きくなったらすごく美しい手になってたと思う。

お顔立ちがきれいで、くちびるがキュート。

眉毛は立派に生えてるし、骨格もとってもかっこよかった。

これで、息してたら、ふつうの赤ちゃんなのに…

 

母さん想いのとても頼りになる子、いい子。

まだママのお腹にいたかったよね。

苦しくなかったかな。

 

半年間何をするにも一緒にいたのに、突然のことすぎて何が何だかわからない。

一緒に眠って、ごはんを食べて、美しいものに感動したり、遠くへ旅したり、

いつも一緒だったのに。

 

 

元気な身体に産んであげられなくてごめんね

早く気づいてあげられなくてごめんね

 

ひなたはたくさん教えてくれた

ずっと側にいてくれた

 

 

 

ママの元にきてくれてありがとう

私の指先やフェイスラインが似てて、嬉しかった。

きっと将来はパパに似てかっこよくなっただろうな。

 

私のお腹のなかから、たくさんの人に出会っていろんなパワーを貰ったね。

産まれてからは、ちゃんと家族みんなに会えてよかった。

 

 

私たち夫婦の間にできた、立派な長男 ひなたの物語。

 

 

あたたかな天国で ゆっくり休んでね

 

愛してるよひなた 大好き

 

 

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 ー側で支えてくれた夫、家族、友人、仲間たちに 愛と感謝を込めて。

 

 

 

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ここまでお付き合いいただきまして有難うございました。

気持ちを乱してしまったり、哀しい想いをさせてしまったらごめんなさい。

 

今回のことで、妊娠=出産ではないと改めて感じました。

例え安定期と言われても、赤ちゃんが無事成長し産まれてくる保証がないのが現実です。

そんな中、生きて元気に産まれてくる赤ちゃんは、奇跡の結晶たちです。

 

赤ちゃんを失うことで哀しみに侵され、人に会えなくなってしまったり、外に出れなくなってしまう人も多いと思います。私も、どうやって立ち直ればいいのか考えてもわからないし、答えは見つかっていません。

でも、今はそれでもいいと思っています。

人生が続くなかで、いつかは立ち直り、前を向かなくてはならないのかもしれません。でも、タイミングや方法は人それぞれですし、無理して元気に振る舞う必要はありません。自分に嘘をつき、心をこれ以上殺すようなことはしないでください。

 

今、どんなに苦しくて哀しくても、お母さんのお腹のなかで赤ちゃんが生きていた事実は、誰にも変えられません。

赤ちゃんは一生懸命生きてた。

それを誰よりも側で感じていたのはお母さん。だって毎日何をするにも一緒にいたんだもん。体調、体形の変化や、食の好みや性格だって変わったり…妊娠前からしたら考えられないような自分に出会えたの。少しずつお母さんになっていったんだ。

 

全てが負の感情に押しつぶされそうになっても、赤ちゃんがお腹に宿ってくれたこと、

貴方自身が幸せだった日々のことを忘れないでください。

 

 

 

息子を失って、1か月が経ちましたが傷が癒えることはありません。

夫婦共に哀しみにきちんと向き合い、共に人生を歩んで参ります。

 

 

 

ー現世に命を繋ぐことが出来なかった、全ての赤ちゃんたちが、

     安らかな眠りにつけますように。